「円安」「円高」という言葉、ニュースで毎日のように聞きますよね。でも、正直なところ「1ドル=150円になったら円安?それとも円高?」と一瞬混乱しませんか?
私も遠い以前、この数字の増減と「高い・安い」の関係がまったく理解できませんでした。数字が増えているのに「円安」って、なんだか腑に落ちなくて。コンビニでコーヒーを買う時、150円より100円の方が安いじゃないですか。なのに為替の世界では逆なんです。

この記事では、そんな「あれ?」というモヤモヤを解消しながら、円高・円安の基本と「結局どっちがいいの?」という疑問に、わかりやすくお答えします。
円高・円安って結局どっちなの?混乱する理由
「数字が増えるのに円安」という直感との矛盾
為替のニュースを見ていて、「1ドル=100円から150円になりました」と聞くと、普通は「値段が上がった=高くなった」と思いますよね。
私も初めて為替のニュースを真剣に見た時、この感覚でずっと理解していました。だから「円高が進んでいます」というアナウンサーの声を聞いて、頭の中が「???」状態に。数字が減っているのに「高」って言われても、ピンとこないんです。
スーパーで買い物をする時の感覚だと、298円より398円の方が「高い」ですよね?でも為替の世界では、この常識が通用しないわけです。これが混乱の最大の原因なんですね。


実は「ドルから見た円の価値」で考えるとスッキリ
ここでちょっと視点を変えてみましょう。
1ドル=100円の時、あなたが持っている100円玉で「1ドル」と交換できます。でも1ドル=150円になったら?同じ100円玉では、もう1ドルに届きません。たったの0.67ドルくらいにしかならないんです。
つまり、あなたの100円の価値が下がったわけですね。だから「円安」なんです。
逆に1ドル=50円になったら?100円で2ドルも手に入ります。100円の価値が上がったから「円高」というわけです。
これ、私が理解できた瞬間、目の前がパーッと明るくなりました。「ああ、そういうことか!」って。日本円を主役にして考えるんじゃなくて、ドル側から見た円の価値で判断すればいいんですね。


円高・円安の基本をゼロから理解する
円高とは?具体例でわかりやすく
円高とは、他の通貨と比べて日本円の価値が上がることです。
例えば、アメリカで売っている100ドルのスニーカーが欲しいとします。
- 1ドル=150円の時:100ドル × 150円 = 15,000円必要
- 1ドル=100円の時:100ドル × 100円 = 10,000円で買える
同じスニーカーなのに、5,000円も安く手に入るんです。これが円高の魅力ですね。少ない日本円で、海外のモノが買えるようになります。
私の友人が数年前、円高の時にニューヨーク旅行に行ったんですが、「ブランドバッグが日本で買うより3割くらい安かった!」と喜んでいました。為替レートを気にして旅行時期を決めるなんて、当時は考えもしなかったですが、今思えば賢い選択だったんですよね。
円安とは?身近な例で解説
円安とは、他の通貨と比べて日本円の価値が下がることです。
先ほどのスニーカーの例を逆にしてみましょう。
- 1ドル=100円の時:100ドル × 100円 = 10,000円
- 1ドル=150円の時:100ドル × 150円 = 15,000円必要に
同じ商品なのに、5,000円も余計に払わなきゃいけないんです。これが円安の痛いところですね。
ここ最近の円安の影響で、私の近所のスーパーでも輸入パスタやチーズの値段がじわじわ上がっています。以前は198円で買えていたパスタが、気づいたら248円になっていて、「あれ?こんなに高かったっけ?」と二度見しました。レジで計算が合わなくて驚くこと、増えましたよね。
覚え方のコツ:「少ない円で買えるなら円高」
覚え方のコツは、**「少ない日本円で同じモノが買えるか?」**で判断することです。
- 少ない円で買える → 円の価値が高い → 円高
- 多くの円が必要 → 円の価値が低い → 円安
数字そのものじゃなくて、「買い物する時にいくら必要か?」で考えると、混乱しなくなりますよ。
私は最初、この感覚を掴むために、スマホのメモに「1ドル=100円→円高方向、1ドル=150円→円安方向」って書いて、しばらく持ち歩いていました(笑)。今では見なくてもパッとわかりますが、最初はそれくらい混乱してたんです。
円高・円安、どっちがいいの?本音で答えます
消費者目線なら「円高」が嬉しい理由
正直に言うと、普通に生活している私たちにとっては、円高の方が嬉しいです。
なぜなら、日本は食料やエネルギーの多くを輸入に頼っているからです。円高になれば輸入品が安くなり、スーパーでの買い物やガソリン代の負担が減ります。

実際、円高だった2011年頃は、ガソリン価格が今より20円以上安かったんですよね。当時はそれが当たり前だと思っていましたが、今振り返ると「あの頃は良かったな」と感じます。通勤で車を使っている身としては、ガソリン代が1リットル130円台だった時代が懐かしいです。
海外旅行も安く行けますし、Apple製品などの輸入品も手頃な価格で買えます。生活費が抑えられる分、貯金や趣味にお金を回せるのが円高の大きなメリットですね。
働く人目線だと「円安」にもメリットがある
一方で、輸出企業で働いている人や、外貨資産を持っている人にとっては、円安の方がメリットがあります。
トヨタやソニーなど、海外に製品を売る企業は、円安になると利益が増えます。売上が増えれば、ボーナスが増えたり、給料が上がったりする可能性もあるわけです。

私の知り合いで自動車部品メーカーに勤めている人がいるんですが、円安が進んだ時期に「今年はボーナスが例年より良かった」と話していました。輸出が好調だったおかげで、会社の業績が上向いたそうです。円安=悪、というわけでもないんですよね。
また、米国株や外貨預金を持っている人は、円安になると日本円に換算した時の資産価値が上がります。投資をしている人にとっては、円安も味方になるわけです。
結論:バランスが大事、極端な変動が一番困る
結局のところ、円高も円安も、どちらか一方だけが良いというわけではありません。
大切なのは「バランス」なんです。極端な円高が続けば輸出企業が苦しくなり、雇用が減ります。逆に極端な円安が続けば、生活費が高騰して家計が圧迫されます。
経済学者じゃないので偉そうなことは言えませんが、普通に暮らしている立場から言わせてもらうと、「急激に動かないでほしい」というのが本音です。1ドル=110円くらいでゆるやかに安定していてくれれば、消費者も企業も計画が立てやすいんですよね。
円高・円安が株価に与える影響とは?
為替レートの変動は、株式市場にも大きな影響を与えます。「円安で株価が上がった」「円高で日経平均が下落」というニュースを見たことはありませんか?
実は、為替と株価には密接な関係があるんです。投資をしている人も、これから始めようと思っている人も、この関係を知っておくと役立ちますよ。
円安になると株価はどうなる?上がりやすい理由
円安になると、日本の株価は上がりやすい傾向があります。
その理由は、日本の主要企業の多くが輸出企業だからです。円安になると輸出企業の業績が向上し、株価も上昇しやすくなるわけですね。
具体的な仕組みを見てみましょう:
例:トヨタ自動車が海外で1万ドルの車を販売する場合
- 1ドル=100円の時:1万ドル × 100円 = 100万円の売上
- 1ドル=150円の時:1万ドル × 150円 = 150万円の売上
同じ車を同じ価格で売っても、円安になるだけで売上が50万円も増えるんです。しかもこれ、ドル建ての販売価格は変えていないので、海外での競争力はそのまま。利益だけがグンと増えるわけです。
私も数年前、円安が進んだ時期に日経平均株価がぐんぐん上がっているのを見て、「なんで?」と不思議に思っていました。でも仕組みを理解したら、「ああ、輸出企業が儲かっているからか!」と納得したんですよね。
円安で株価が上がりやすい業種:
- 自動車関連:トヨタ、ホンダ、日産など
- 電機メーカー:ソニー、パナソニックなど
- 精密機器:キヤノン、ニコンなど
- 機械・重工業:コマツ、日立建機など
これらの企業の株価が上がると、日経平均株価全体も押し上げられるというわけです。
円高になると株価はどうなる?下がりやすい理由
逆に、円高になると、日本の株価は下がりやすくなります。
円高だと輸出企業の利益が減るため、業績悪化の懸念から株が売られやすくなるんです。
先ほどのトヨタの例で言うと:
- 1ドル=150円の時:1万ドル × 150円 = 150万円
- 1ドル=100円の時:1万ドル × 100円 = 100万円
同じ車を売っても、円高になると売上が50万円も減ってしまいます。これが何万台、何十万台となると、企業の利益に大きな影響が出るわけですね。
私の知人で株式投資をしている人がいるんですが、以前「円高が進んでいる時に輸出株を買ったら、みるみる下がって焦った」と話していました。「為替の動きをチェックしておけば良かった」と後悔していましたね。
ただし、円高でも株価が上がる企業もあります。それが内需株です。
円高で株価が上がる銘柄もある!内需株に注目
円高になると、すべての株が下がるわけではありません。輸入メインの企業や国内市場向けの企業は、円高でメリットを受けます。
円高で株価が上がりやすい業種:
- 小売業:イオン、セブン&アイなど(輸入品を安く仕入れられる)
- 外食産業:原材料の多くを輸入に頼っているため、仕入れコストが下がる
- 航空会社:ANA、JALなど(燃料費が安くなる)
- 電力・ガス会社:エネルギーを輸入しているため、コスト減
- 鉄道・通信など内需株:為替の影響を受けにくい
私もこれを知ってから、「円高になりそうだな」と感じた時は、小売系の株をチェックするようになりました。イオンとかセブン&アイとか、私たちの生活に身近な企業の株価が、為替の動きで変わるって面白いですよね。
実際、2020年頃に一時的に円高に振れた時期があったんですが、その時は航空会社の株が「燃料費削減で業績改善期待」というニュースで注目されていました。
株式投資をするなら為替チェックは必須!
株式投資をしている人、これから始めようと思っている人にとって、為替レートのチェックは必須です。
私も投資を始めた当初は、「企業の業績だけ見ていればいいでしょ」と思っていました。でも実際には、為替が動くだけで株価がガラッと変わることがあるんですよね。
特に輸出企業の株を持っている場合:
- 円安トレンド:株価上昇の追い風、業績期待で買われやすい
- 円高トレンド:株価下落のリスク、利益確定売りが出やすい
逆に内需株を持っている場合は、円高の方が有利になります。
為替レートは「1ドル=〇〇円」という数字だけでなく、**トレンド(方向性)**も大事です。「じわじわ円安に向かっている」のか「円高方向に動きそう」なのか、その流れを読むことで、投資判断の精度が上がるんです。
私の場合、毎朝ニュースアプリで為替レートをチェックするのが習慣になりました。別に完璧に予測する必要はないんです。ただ、「今どっち方向に動いているか」を知っているだけで、持っている株をいつ売るか、新しく何を買うかの判断材料になりますよ。
円高のメリット・デメリット
メリット:海外旅行が安い、輸入品が安くなる
円高の最大のメリットは、少ない日本円で海外のモノやサービスが買えることです。
具体的には:
- 海外旅行がお得に:ホテル代、食事代、お土産代など、すべてが実質的に安くなります
- 輸入品の価格が下がる:食料品、衣類、電化製品など、輸入品が手頃な価格に
- 留学費用が抑えられる:海外の大学や語学学校に行く際の学費・生活費が減少
- ガソリン代が安くなる:原油も輸入品なので、ガソリンや灯油の価格が下がりやすい
私の姉が数年前、円高の時期にハワイに家族旅行に行ったんですが、「同じ予算でワンランク上のホテルに泊まれた」と喜んでいました。為替レートが味方してくれると、旅行の満足度がグッと上がるんですよね。
デメリット:輸出企業の業績悪化、給料に影響も
円高のデメリットは、輸出企業の売上や利益が減ることです。
日本の主要産業である自動車、電機、精密機械などは、製品を海外に売って稼いでいます。円高になると、海外から見た日本製品の価格が高くなってしまい、売れにくくなるんです。
企業の業績が悪化すれば、次のような影響が出る可能性があります:
- ボーナスのカット
- 給料の据え置き
- リストラや雇用調整
- 株価の下落
私の父が製造業の会社に勤めていた頃、円高不況の時期に「今年はボーナスが出ないかもしれない」と沈んだ顔で帰ってきたことがありました。子供だった私はピンと来ていませんでしたが、今思えば家計に大きな影響があったはずです。
また、訪日外国人観光客にとっては日本が「高い国」になるため、観光業や小売業にも打撃があります。
円安のメリット・デメリット
メリット:輸出企業が儲かる、外貨資産の価値アップ
円安の主なメリットは、輸出企業の業績が向上することです。
日本製品が海外で「安く」買えるようになるため、競争力が高まります。売上が増えれば、従業員の給料やボーナスも増える可能性がありますし、株価も上がりやすくなります。
また、外貨建ての資産を持っている人にとっては、資産価値が上がります。
例えば、1万ドルの外貨預金を持っている場合:
- 1ドル=100円の時:100万円の価値
- 1ドル=150円の時:150万円の価値
同じ1万ドルなのに、円安になるだけで50万円も増えるんです。これを「為替差益」といいます。
私も数年前に少額ですが米ドルの外貨預金を始めました。正直、最初は「よくわからないけど分散投資しておこう」くらいの軽い気持ちだったんですが、円安が進んだおかげで、日本円に換算すると思ったより増えていて驚きました。もちろん、逆に円高になれば損することもあるので、一長一短ですけどね。
さらに、訪日外国人観光客が増えるのも円安のメリットです。外国人にとって日本が「安い国」になるため、観光業やホテル業、飲食業などが潤います。
デメリット:物価高騰、生活が苦しくなる
円安の最大のデメリットは、輸入品の価格が上がり、物価が高騰することです。
日本は食料の約6割、エネルギーのほぼ全てを輸入に頼っています。円安になると、これらの価格が軒並み上がってしまうんです。
具体的には:
- 食料品:小麦、大豆、食用油などの原材料が高騰し、パン、麺類、お菓子などの値段が上がる
- ガソリン・灯油:原油価格の上昇で、通勤や暖房費の負担が増える
- 電気・ガス代:エネルギー価格の上昇で、光熱費が跳ね上がる
- 日用品:洗剤、ティッシュなど、輸入原料を使った製品も値上がり
ここ数年、スーパーでの買い物で「あれ?これ値上がりしてる?」と感じること、増えましたよね。私も先日、いつも買っているバターが398円から498円になっていて、カゴに入れるのをためらいました。100円の差って、積み重なると結構大きいんです。
さらに厄介なのは、物価が上がっても給料がすぐには上がらないということです。輸出企業の業績が良くなっても、その恩恵が一般の働く人に届くまでにはタイムラグがあります。結果として、「支出だけ増えて収入は変わらず、生活が苦しい」という状況に陥りやすいんです。
【2025年版】今すぐできる円安・円高対策
円高の時にやること:外貨預金を検討、海外旅行の計画
円高の時は、将来の円安に備えて外貨建ての資産を持っておくチャンスです。
具体的なアクション:
- 外貨預金を始める:米ドルやユーロを少額から積み立てる
- 海外旅行を計画する:円高のうちに旅行券を買ったり、予約を入れたりする
- 外国株や外国株ファンドを購入:長期的な資産形成として検討
- 高額な輸入品を購入:ブランド品や海外製の家電など、欲しかったものを買うタイミング
私自身、円高だった時期に「いつかまた円安になるかも」と思って、毎月5,000円ずつ米ドルの積立を始めました。最初は「こんな少額で意味あるのかな?」と半信半疑でしたが、数年後に円安が進んだ時、「あの時始めておいて良かった」と心から思いました。
ただし、外貨預金には為替手数料がかかりますし、元本割れのリスクもあります。必ず余裕資金で始めてくださいね。
円安の時にやること:国内製品を選ぶ、節約を見直す
円安の時は、輸入品への依存を減らし、支出を見直すことが大切です。
具体的なアクション:
- 国産品を選ぶ:食料品や日用品は、できるだけ国内産を選ぶ
- 節約を見直す:無駄な支出を削減し、固定費を見直す
- ポイント活用:買い物でポイントを貯めて、実質的な支出を減らす
- 外貨建て資産を売却:すでに外貨資産を持っている場合、為替差益を確定するのも一案
私の場合、円安が進んだ時期に、外貨預金の一部を円に戻しました。1ドル=100円で預けていたものが、1ドル=145円になっていたので、利益を確定させたんです。正直、「もっと待てばもっと上がるかも」という欲も出ましたが、欲張りすぎると逆に損するかもしれないと思って、ある程度で手放しました。完璧なタイミングは狙わない方がいいですね。
また、円安の時はとにかく物価が上がるので、家計簿アプリなどを使って支出を「見える化」するのもおすすめです。何にいくら使っているかを把握するだけで、無駄な支出が見えてきますよ。
長期的な備え:外貨資産を少しずつ持っておく
為替レートは常に変動していて、未来を予測するのは難しいです。だからこそ、円建て資産と外貨建て資産の両方をバランスよく持っておくことが大切なんです。
おすすめの方法:
- 毎月少額ずつ外貨を積み立てる:1回で大金を投じるのではなく、分散して購入
- NISA口座で外国株ファンドを購入:非課税メリットを活用しながら資産形成
- ドルコスト平均法を活用:価格が高い時も安い時も一定額を買い続けることでリスク分散
私も投資を始めた当初は「一気に買って一気に儲けたい!」と思っていましたが、何度か失敗してから、「コツコツ積み立てる方が結局うまくいく」と気づきました。地味ですけど、これが一番確実なんですよね。
為替の動きを完璧に読むことは、プロでも難しいです。だからこそ、日頃から少しずつリスクヘッジをしておく。それが、円高にも円安にも振り回されない、賢い備え方だと思います。
まとめ
「円高・円安、どっちがいい?」という疑問に対する答えは、**「立場によって違うけれど、バランスと安定が一番大事」**ということです。
- 円高:消費者にとっては嬉しいが、輸出企業にはマイナス
- 円安:輸出企業や外貨資産保有者には有利だが、生活費が上がる
- 対策:円高の時に外貨資産を持ち、円安の時に節約を見直す
為替レートは私たちの生活に直結しています。ニュースで「1ドル=〇〇円」と聞いたら、「あ、今は円高寄りかな?円安寄りかな?」とちょっと意識してみてください。その小さな気づきが、将来の資産形成や家計管理に役立つはずです。
完璧なタイミングを狙う必要はありません。私も最初は失敗ばかりでしたが、少しずつ学びながら、今では為替の動きを楽しめるようになりました。あなたもぜひ、できることから始めてみてくださいね。








