平成29年度青年経営者の主張大会 大澤 宏章

タイトル「青年部のトライです」

 

皆様こんにちは。私は調布市商工会青年部の大澤宏章と申します。

歳は40歳、妻と二人の息子と、4人で幸せに暮らしています。

仕事は福祉系です。福祉とっても高齢者や児童ではなく、障害者福祉です。まちにある福祉作業所といえばイメージが湧く方もいらっしゃるかもしれません。

京王線布田駅から徒歩2分の場所にあり、主に身体障害者を対象とした作業所として、作業や訓練を通して、障害のある方々が、地域で自分らしく暮らすことを目的に活動しています。私たち職員は様々な角度から利用者のサポートを行っています。

「そんな仕事をしているのに、なぜ商工会?」と思われるかもしれません。

実は一般市民や企業、官公庁からお仕事をいただくことで、私たちの活動は成り立っているのです。そういった仕事を獲得するには、商工会のネットワークがとても重要なのです。

因みに売上金は、経費を差し引いた分は全て利用者へ工賃として支給します。時給に換算すると約220円。安いですよね。でも東京都の平均時給は約215円です。賃金アップが障碍者の自立生活にも繋がり、サポートの重要な位置を占めています。

なので、商工会のネットワークはやはりとても重要なのです。

私が商工会青年部に入部したのが2年半前、事業所が商工会に加盟したのは14年前にまで遡ります。加盟のきっかけは地元商店会への入会でした。

我が商店会は布田駅の北側に位置し、現在65店舗が加盟しております。

私が商店会と深い関係になったきっかけは、毎年恒例の夏まつりの印刷物のご注文をいただくようになってからです。

メインイベントだけあって、毎年、5月から実行委員会を立ち上げ、6月になるとほぼ毎週実行委員会を開き、8月の最終日曜日の本番を迎えるまで、それが続きます。そして、当然毎週飲み会があります。そして必ず二次会もあります。

そういったお付き合いの中で、気が付けば自分も役員として会を支える立場になり、時には衝突しながらも、楽しい活動を行って今日に至ります。

ではなぜ青年部に入部したのかというと、

「市内の同世代の仲間がほしい」という気持ちからでした。

商店会では10年以上に渡り、親よりも上の世代の方々から、多くを学びました。

ここで、このタイミングで別の世界に飛び出すことで、自分が成長できると考えたからです。

新たな試みです。

トライです。

入部して最初の事業は、やはりお祭りでした。焼きあがった焼きそばをひたすらパックに詰めるという役目でした。

間髪いれずに家族会。

破格の参加費で読売ランドでのバーべQ大会。

まだ、初対面の部員が多い中、私達家族をすんなり受け入れてもらい、最終的には妻同士が、夫の帰りが遅い話で盛り上がって、恐怖を覚えました。

コワイです。

新しい世界に飛び出したと同時に、商店会では予期せぬ出来事が起こりました。

これまで10年に渡って強烈なリーダーシップで会を引っ張ってきた会長が、退くことになったのです。

後任はなかなか決まりません。総会が近付いたある日の役員会で、とうとう商店会の解散話が出てしまったのです。当時の私は何も発言できませんでした。

ツライです。

鬱々とした気分を救ってくれたのはやはり青年部でした。

OBとの交流会での出来事です。調布にはDO倶楽部というOBの組織があり、毎年、現役部員とDO倶楽部が交流する貴重な事業があります。

悩んでいた私は、近所の商店会で現役会長をされている先輩に相談しました。

すると、思いもよらないお言葉が返ってきました。

「大澤君、どこの商店会も大変だよ。その中で、元気な商店会って、必ず会長さんが若いんだぜ、大澤君やっちゃいないよ!トライだよ!」

この言葉に勇気をもらった私は、さっそく役員会の席でこう訴えました。

「役員会だけで解散という重大な決定をしてしまっていいのでしょうか。会員全体に対して、現状を把握してもらった上で、存続に関するアンケートをとってはいかがでしょうか。」

この提案は受け入れられ、すぐさまアンケートを作成し、会員に配布しました。

トライです。

アンケートの結果が気になっている頃、青年部では何とも青年部らしい事業が行われていました。

その事業は講師セミナーです。

今まで、私は講師セミナーと聞くと、講義をただ座って聞く。そして寝る。というイメージだったのですが、このセミナーは違いました。

会場に入ると、マッチョな講師3人が、広い和室で待ち構えていました。

そこで行われたのはなんと筋肉トレーニング。机もイスもありません。

一人でやったりペアになったりと、様々なシチュエーションで様々な筋肉を鍛えます。

心と身体がなまりきった青年部員にとって、うってつけの企画でした。

その日の懇親会のビールが格別だったのは言うまでもありません。

ドライです。

青年部のおかげで、心身共に充実した状態で商店会のアンケートに取り組むことができました。回収し、集計を取り、いよいよ結果が出ました。

回答率90パーセント。

商店会の存続を希望する会員はなんと70パーセントとなったのです。

これで晴れて会の存続が決定しました。

いよいよ会長の選任です。青年部の部員や諸先輩方の応援で勇気をもらった私は、なんと会長を務めることになりました。

厳密に言うと私を含めた3名で会長代理を行うことになったのです。

3人で力を合わせて業務分担し、商店会組織の新たな形を生み出しました。

トライアングルです。

なんとここでも、その当時の私にぴったりの青年部事業が企画されていました。

題して、「今更聞けないビジネスマナー講習」。

会長代理として、今後益々多くの方々との交流の機会が予想される中、名刺交換や言葉遣いなど、明らかに自分に足りていないと思われる講習だったので、願ったり叶ったりでした。まるで青年部が家庭教師のように感じられたのです。

そう、

家庭教師の・・・

トライです。

そして、ふと気が付きました。この企画を考えているメンバーも部員なんだと。

困難に立ち向かっているときに、ポジティブな気分にさせてもらえた、という感謝の気持ちが沸き起こりました。そして、自らを高みに挙げて、尚且つ仲間を思いやるこの企画と組織。

「青年部ってすげえなあ」

スゴイです。

ここが私の大きなターニングポイントとなりました。

ラグビーに例えると、前半戦は相手に合わせた受身の戦術、自分のやりたいラグビーを模索する時間帯でした。

ハーフタイムで青年部から様々なアドバイスを受け、自分のやりたいラグビーのヒントを得ます。攻めのラグビーへと代わっていくのです。

新世界です。

次年度の人事で、私は副委員長になりました。

初役員です。

いざ役員になってみると、いち部員では感じることの出来ない役員としての職務、事業構築、組織運営。どれも大変ですが、やりがいがあるものばかしでした。

迎えた最初の事業である家族会。そこでなんと、設え側の私が一番酔っ払ってしまいました。そして楽しませる役割にもかかわらず、誰よりも一番楽しんでしまいました。

鳩山部長、申し訳ございませんでした。

そして今年度。

商工業の発展を目指す調布市商工会青年部と、よりよい街づくりを目指す調布青年会議所が合同で毎年行う一大イベントがあります。

その名は『調布青年経済人会議』

会議と銘打っていますが、実際には様々なイベントを行ってきています。

この事業ひとつで主張大会の原稿が一本書けるくらいと言えばスケールが伝わるでしょうか。

私が入部してから2回、この事業を経験していますが、調布市市内の様々な団体や資源を私用し、どちらも骨太で話題性の高い事業でした。

そのような大事業である『調布青年経済人会議』の実行委員長を拝命することになったのです。

トライ精神が絶頂を迎えました。

独走のトライです。

商店会が存続できたのも、青年部でのトレーニングがなければ成し得なかったと今では思います。

この経験を活かし、次なるトライの目標となる事業。

それが青年経済人会議なのです。

調布市は2019年ラグビーワールドカップ、2020年オリンピック・パラリンピックの会場であり、これらのイベントへ向けて、産官民を挙げて、成功に導くべく試行錯誤しています。そして、地元調布に多くの利益がもたらされるよう今から準備をしています。

その中で、我々、青年経済人の役割は非常に大きく、そして多くの方々から期待されています。

2020年になって

「2017年にあの事業があってよかったね。」と言われる事業を目指します。

それが勝利です。

勝利を目指し、商店会で得られたあの喜び、安堵感、そして勇気を今度は青年部員で分かち合うことが、私の青年部のトライであると信じています。

まさに青年部のトライです。