2003年度(H15年度) 三位 谷中邦彦

タイトル「勇気化合物」
こんにちは。私は調布市商工会青年部の谷中邦彦と申します。
【起】
みなさん! 青年部は好きですか?
私は大好きです!!
ニッポン人として、このニッポンが少しでも住みよい国になって欲しいと思っています。
青年部を好きになる事が、地域を良くする事、それが東京を良くし、ひいてはニッポンを良くする事だと確信しています。
私は、2年前に青年部に入部し、青年部活動を通し、様々な、ことがらを学びました。
会議の仕方、組織の運営、人と人の結びつきの大切さ、みなで事業を行う事から得られる喜びと充実感。
このような事柄は、青年部で活動されているみなさんも間違いなく体験していることだと思います。
私は、その中で特に、青年部に入って、勇気をつちかう事が出来、それが、今、そして未来に繋がる、と言う事を体験しました。
昨年、私は青年部に入っていなければ関わることもなかったであろう、2つの貴重な体験をしました。
1つは、青年部の代表として、調布市の、成人式実行委員会の副委員長になり、成人式を企画した事。
もう1つは、青年部を通して知り合った仲間2人と、会社をおこし、働いており、そして、まちづくりのためのNPO法人を立ち上げたことです。
【承】
1つ目の、成人式実行委員会は苦難の連続でした。
成人式がニッポンの各地で荒れている事は、みなさまもご存知の通りです。
そんな中、調布市行政は、今までとは異なる「式」が出来ないものか考え、独立した実行委員会を、昨年初めて立ち上げ、そのメンバーとして青年部が依頼を受けました。
委員の中には、役所の職員もいれば、学生もいます。
何度も行った会議では、青年部でつちかわれた「利害関係がなく、ただ目的あるのみ」、といった会議の経験が、とても役立ちました。
会議では、様々な市町村の前例が出ましたが、私には、どれも今1つしっくり来ませんでした。
前例の継承では、何より、何をしたいかの「信念」と新しい事をやろうと言う「勇気」を感じえ無かったのです。
そこで、私は、地元離れが進む若者たちに、調布に関わりを持つ機会を通じて、地元調布を好きになってもらおう、そして、なにより商工会青年部の代表で来ているのだから、地元の活性化につなげよう、と考ました。
主に青年部員に声をかけ、成人になる方への特別クーポンを用意し、新成人に送る冊子を仕立て上げました。
結果として、評判も良く、千人以上の新成人が来店してくれたとして、各お店の売上にも貢献できました。
成人式から数週間、クーポンを通じ、地元調布で新成人がそのお店を使うようになり、今では、常連さんとなった若者も沢山いると聞いております。新宿や渋谷に消えてしまいがちな消費のUターンと、若者が地元への交わりをもつ呼び水になったと確信しました。
そしてこの試みは「2003年・成人式大賞」の、全国最終審査に残り、佳作に入選しました。
このような、まったく前例の無かった企画を、思い切って出来たのも、青年部の経験があったからです。
2つ目の体験は、今働いている青年部員が集まって、出来ている会社、有限会社ネットインです。
私はネットインを母体に、青年部の仲間を中心として、東京都認証のNPO法人を立ち上げました。
事業内容は、「まちづくり」に貢献する事を目的として、インターネットで様々な街の情報を提供する「ちょうふ・どっと・こむ」という、ホームページの運営です。
ホームページの運営というと、1日中パソコンの前でキーボードを叩いているように思われがちですが、実際は、街を歩いていることの方が多く、非常に泥臭い作業ばかりです。
門前払いされたお店に、何度も何度も足を運び、一件の契約をいただく事に、ヒトツキ以上の日にちが、かかったりもしました。
飛び込みで事業所に話を聞いてもらう他にも、口コミで連絡してくれる方も居ますので、その事業所まで説明をしに行ったりもします。
立ち上げた当初は、本当にうまくいくかどうか、毎日がとても不安でした。
運営費は、情報を掲載する営利事業者からの掲載料でまかなわれているのですが、お店の方からは、ホームページの善し悪しではなく、掲載以前の問題として、パソコン自体が難しいと、不平不満ばかり聞こえてきて、何度眠れない夜を明かした事かわかりません。
でも、そんな時、思い出すのは、青年部での体験です。
最初は、意見も方向もバラバラで、まとまりもなかったものが、最後には1つに集約されていく。
そうです、必要なのは、目的であり、その目的に突き進むための「信念」そして「勇気」なんだと。
この「ちょうふどっとこむ」の目的は、このホームページを通して、我々が住んでいる調布の良さを知ってもらい、調布を好きになってもらうことです。
この街にもっとかかわり、もっと良くしたい、
その思いだけで運営しているのです。
「ちょうふどっとこむ」は、開設して1年しかたっていない、まだまだ小さなホームページです、
運営を続けるなかで、くじけそうになる度に、この思いの原点として「信念」そして「勇気」を振り返りました。
半年ほどから、反響がでてくるようになりました。
実際に加盟店さんも今、200件を超えました。
我々の目的は、お店紹介だけではないので、まだまだ、やりとげたいことの1割にも達していません。
やり遂げていくための、運営費をまかなうには、500件以上のお店の契約が必要になります。
我々は、あと2年以内にこの数字を達成します。
なぜなら成人式で成功したように思いの原点である「信念」そして「勇気」さえ忘れない限り、仲間達と一緒に絶対に、達成できると信じているからです。
【転】
この2つの活動は、どちらも今までにない、新しい試みでした。
私は、この2つの活動にかかわって強く思った事があります。
それは、思いは必ず伝わるということ。そして伝えるためには、「一歩踏み出す勇気を持ち」達成できるまでチャレンジし続けることです。
そして、これらの試みは、青年部という存在がなければ、私が、かかわる事も無かった事です。
だからといって、ここで私が言いたいことは、「青年部バンザイ!」と叫ぶことではありません。
青年部に入っていると、様々な体験をする「機会」が、数多くあふれています。
今の青年部には、その「機会」作りばかりに目がいってしまい、その「機会」を活かす心構えを、部員に伝えるという事が欠けてしまっているのでは、ないでしょうか。
私は「機会」を活かすには「信念」そして「勇気」が何より大切だと、おもいます。
今は亡き、アメリカ大統領のジョン.F.ケネディはこう言っています。
「物を失うと小さく失う。信用を失うと大きく失う。しかし、勇気を失うと全てを失う。」
青年部員にとって、若い我々にとって、現在のような時代だからこそ、忘れてはならない、伝えなければいけない気持ちが、この「勇気」なのではないでしょうか?
私は最初に、みなさんに「青年部は好きですか」と尋ねました。
ここにいらっしゃるような方は、おそらくみんな「青年部は好き」と答えるでしょう。
では、今日ここに来ていない部員の方々はどうでしょうか?
そんなに好きでない方も多くいるかと思います。
でも、青年部に入っている方々は、きっと住んでいる街のことは好きだと思います。
街が好きだから、街の為に活動をする「青年部」という団体に私は入りました。
そして青年部の活動を通して改めて、街を好きだと思う気持ち以上に、青年部が好きになりました。
青年部を好きになることが、街を、東京を、そしてニッポンを良くする事と、気が付きました。
【結】
街を思う気持ちを、具体的な行動で示す場が、青年部であるとしたら、他ではなく、我々青年部に今、もとめられているのは、新しい事に、果敢にチャレンジする「勇気」なのです。
青年部が「勇気」をもつ団体であるためには、
個々の部員が「勇気」をもつことです。
「勇気をもった団体」である青年部。
最後に、ケネディの言葉をもう一度お伝えします。
「物を失うと小さく失う。信用を失うと大きく失う。
しかし、勇気を失うと全てを失う。」
この青年部を好きになり、そして行動で示す勇気を持てば、ニッポンは必ず良くなります。
私は、青年部活動を通して諸先輩から受け取った、この「勇気を持ち続ける部員」でありたいと思います。
そして、この勇気を持ち続ける「輪」を微力ではありますが、ほかの青年部員に対して、連鎖反応を起こし続けます。
これこそ私が青年部活動で勇気がつちかわれた課程、そして、結果・・・、まさに勇気化合物なのです。
以上で終わります。ご拝聴、ありがとうございました!